通貨強弱計算インジケーター『CSCalc』

1. 機能概要

CSCalcは、指定した通貨群を対象に複数の通貨ペアデータを集計し、通貨強弱ランキングを算出するMT5用インジケーターです。価格変化率、レンジ位置、MA乖離、オシレーター、正規化・回帰など複数の計算手法を選択でき、時間足や参照本数も柔軟に調整可能です。結果はログ出力とチャート表示の両方に対応し、ボタン操作で任意タイミングの再計算も実行可能。銘柄読込状況に応じた待機制御を備え、データ未準備時の誤判定を抑えながら運用できる構成です。

ボタンクリックすると、値付きの通貨強弱ランキングを表示
シンプルな一行表示. チャート上に非表示にしてログ出力のみも可.

2. 各計算手法の解説

本インジケーターは、まず各銘柄ごとに下記の選択手法でスコアを1回算出し(v)、BASE通貨へ +v、QUOTE通貨へ -v として加算します。最後に各通貨の合計値を有効ペア数で割り、通貨ごとの平均スコアとしてランキング化します。

  • Close to Close 変化率
    • 算出ロジック: 基準バー終値とN本前終値の差分率を算出する方式
    • 方程式: スコア = ((基準終値 - N本前終値) / N本前終値) * 100
    • メリット: 実装が明快で相場全体の方向感を捉えやすい
    • デメリット: ヒゲ情報を反映しにくく短期ノイズの影響を受けやすい
    • 推奨活用相場: 素直なトレンド相場、日中の方向性確認
  • Open to Close 変化率
    • 算出ロジック: 基準バー終値とN本前バー始値の差分率を算出する方式
    • 方程式: スコア = ((基準終値 - N本前始値) / N本前始値) * 100
    • メリット: 実体の強弱を捉えやすく売買圧力の比較に向く
    • デメリット: ギャップや急変動の影響で値が偏る場面がある
    • 推奨活用相場: セッション内で連続性のあるトレンド相場
  • ログリターン
    • 算出ロジック: 基準バー終値とN本前終値の価格比を対数変換する方式
    • 方程式: スコア = ln(基準終値 / N本前終値) * 100
    • メリット: 大小価格帯の比較がしやすく統計処理と相性が良い
    • デメリット: 直感的に理解しにくく初心者には扱いが難しい
    • 推奨活用相場: 複数銘柄を定量比較する中期分析
  • 期間レンジ内ポジション
    • 算出ロジック: 指定期間レンジ内で基準終値の位置を-100〜+100へ変換する方式
    • 方程式:
      位置比率 = (基準終値 - 期間最安値) / (期間最高値 - 期間最安値)
      スコア = (位置比率 - 0.5) * 200
    • メリット: 買われ過ぎ売られ過ぎの相対位置を把握しやすい
    • デメリット: 強トレンドでは端に張り付き逆張り誤認が増える
    • 推奨活用相場: レンジ相場、反転狙いの補助判断
  • 期間レンジ内正規化距離
    • 算出ロジック: レンジ中央からの距離を半レンジ幅で正規化する方式
    • 方程式:
      中央値 = (期間最高値 + 期間最安値) / 2
      コア = ((基準終値 - 中央値) / ((期間最高値 - 期間最安値)/2)) * 100(上限+200、下限-200)
    • メリット: ボラティリティ差をならして銘柄間比較しやすい
    • デメリット: 極端に狭いレンジ時は過敏反応しやすい
    • 推奨活用相場: 銘柄ごとの値幅差が大きい局面
  • MA乖離率
    • 算出ロジック: 基準終値と指定MAの乖離率を算出する方式
    • 方程式: スコア = ((基準終値 - 移動平均値) / 移動平均値) * 100
    • メリット: トレンド方向と過熱度を同時に確認しやすい
    • デメリット: もみ合いではダマシが増えやすい
    • 推奨活用相場: 押し目・戻り目を狙うトレンド相場
  • 複数MA並び順スコア
    • 算出ロジック: 短中長MAの並びと価格位置を合算評価する方式
    • 方程式:
      点数 = 符号(短期MA-中期MA) + 符号(中期MA-長期MA) + 符号(基準終値-中期MA)
      スコア = (点数 / 3) * 100
    • メリット: トレンド構造の整合性を視覚的に評価しやすい
    • デメリット: 反転初動は検出が遅れやすい
    • 推奨活用相場: 方向が明確な順張り相場
  • RSI平均
    • 算出ロジック: 基準バーのRSI値を-100〜+100へ線形変換する方式
    • 方程式: スコア = (RSI値 - 50) * 2
    • メリット: 過熱感の把握がしやすく運用実績も多い
    • デメリット: 強トレンド中は逆張りシグナルが続きやすい
    • 推奨活用相場: レンジ相場、押し戻しタイミングの補助
  • CCI平均
    • 算出ロジック: 基準バーのCCI値をクリップ後に-100〜+100へ縮小する方式
    • 方程式:
      補正CCI = min(max(CCI値, -200), 200)
      スコア = 補正CCI * 0.5
    • メリット: 変動初動の加速を捉えやすい
    • デメリット: ノイズに敏感で短期では誤反応が増える
    • 推奨活用相場: ボラ拡大初期、ブレイク監視局面
  • Stochastic平均
    • 算出ロジック: 基準バーの%K値を-100〜+100へ線形変換する方式
    • 方程式:
      補正%K = min(max(%K値, 0), 100)
      スコア = (補正%K - 50) * 2
    • メリット: 反転候補の抽出がしやすく視認性が高い
    • デメリット: 強い片方向相場ではシグナル遅延が起こりやすい
    • 推奨活用相場: レンジ終盤、短期スイング判断
  • ATR正規化変化率
    • 算出ロジック: N本差の終値変化をATRで正規化する方式
    • 方程式: スコア = ((基準終値 - N本前終値) / ATR値) * 100
    • メリット: 銘柄ごとのボラ差を抑えて比較しやすい
    • デメリット: ATR急変時にスコアの連続性が崩れやすい
    • 推奨活用相場: 高低ボラ銘柄が混在する比較分析
  • 標準偏差正規化(Zスコア)
    • 算出ロジック: 対数リターンをサンプル平均と標準偏差で標準化する方式
    • 方程式:
      現在対数リターン = ln(基準終値 / N本前終値)
      Z値 = (現在対数リターン - サンプル平均) / サンプル標準偏差
      スコア = Z値 * 100(上限+500、下限-500)
    • メリット: 統計的な異常値把握や極端値検知に強い
    • デメリット: サンプル窓設定により結果が大きく変化しやすい
    • 推奨活用相場: イベント前後の急変監視、平均回帰検討
  • 参照シンボル回帰残差
    • 算出ロジック: 対象通貨ペアと参照シンボルの対数リターン回帰残差を算出する方式
    • 方程式:
      回帰係数 = Σ(参照対数リターン^2) に対する Σ(参照対数リターン*対象対数リターン) の比
      残差 = 現在対象対数リターン - 回帰係数 * 現在参照対数リターン
      スコア = 残差 * 100
    • メリット: 「その通貨ペアの動きのうち、参照シンボル要因では説明しきれない部分」の強弱を測定。共通要因を除いた相対強弱を把握しやすい。
    • デメリット: 参照シンボルの品質や相関崩れの影響を受けやすい。例えば参照シンボルが通貨ペアと市場時間・流動性がずれている場合、値が欠損しやすい。相関が弱い局面では残差の意味が薄れてノイズ寄りになる。
    • 推奨活用相場: 参照シンボル主導局面(USDX指定→ドル主導)、通貨固有要因の抽出/分析(USDやJPYを評価対象にする際、参照シンボルにUSDJPYを指定等)
  • 上昇/下降判定スコア
    • 算出ロジック: 基準終値とN本前終値の大小のみで方向を判定する方式
    • 方程式:
      スコア = 100(基準終値 > N本前終値)
      スコア = -100(基準終値 < N本前終値)
      スコア = 0(同値)
    • メリット: ロジックが単純で解釈が容易
    • デメリット: 値幅情報を持たず勢いの強弱を捉えにくい
    • 推奨活用相場: 相場方向の一次判定、フィルター用途

3. 設定項目

基本設定

  • 計算手法
    通貨強弱スコア算出ロジックの選択
    • Close to Close 変化率
      終値から終値への変化率基準
    • Open to Close 変化率
      始値から終値への変化率基準
    • ログリターン
      対数収益率による変化量基準
    • 期間レンジ内ポジション
      高安レンジ内の位置割合基準
    • 期間レンジ内正規化距離
      レンジ幅基準の正規化距離評価
    • MA乖離率
      移動平均からの乖離率基準
    • 複数MA並び順スコア
      短中長期MA配列状態の点数化
    • RSI平均
      RSI値の平均化による評価
    • CCI平均
      CCI値の平均化による評価
    • Stochastic平均
      ストキャス値平均による評価
    • ATR正規化変化率
      ATR比で正規化した変化率評価
    • 標準偏差正規化(Zスコア)
      分散基準のZスコア評価
    • 参照シンボル回帰残差
      参照シンボル回帰後の残差評価
    • 上昇/下降判定スコア
      上下方向判定の累積評価
  • 対象通貨一覧(カンマ区切り)
    集計対象通貨コードの指定
  • シンボル収集範囲
    計算対象銘柄の探索範囲設定
    • マーケットウォッチ
      表示中銘柄のみを対象化
    • 全銘柄
      全シンボルを探索対象化
  • 実行待機モード
    データ未準備時の実行条件設定
    • 全シンボル読込まで計算待機
      全対象準備後のみ計算実行。準備されていない=計算に必要なチャートが読み込まれていないということ。この場合ログで再試行(retry)が促され、再度ボタン押下する必要あり。
    • 一部シンボル読込で計算実行
      必要なチャートが全て読み込まれていない場合でも、計算可能なシンボルだけで算出。
  • 計算結果ログ出力
    ランキングのログ出力可否設定
  • 計算結果チャート表示
    チャート上テキスト表示可否設定
  • デバッグログ出力
    通貨ペア毎の計算詳細ログの出力設定

共通設定

  • 強弱計算の時間足
    強弱算出に使う時間足設定
  • 計算基準バー
    確定足または進行足の基準選択
    • 確定足 (shift=1)
      市場オープン時の直近確定足を基準に算出。
    • 進行足 (shift=0)
      市場オープン時の形成中バー基準の算出。市場休場時はこのshift=0が実質的な確定足。
  • 参照/区間バー本数 (N)
    指標算出に使う参照本数設定。変化率や相関回帰系の計算方法の場合、基準足からN本前のバーを対象に変動を算出。レンジ系計算方法の場合、基準足からN本分の区間バーが計算対象(Nに基準足を含める)となる。

MA系設定

  • MA種別
    移動平均アルゴリズムの指定
  • 適用価格
    MA計算に使う価格種別指定
  • MA乖離率のMA期間
    乖離率計算用の平均期間設定
  • MA並び順スコアの短期MA期間
    短期平均線の期間設定
  • MA並び順スコアの中期MA期間
    中期平均線の期間設定
  • MA並び順スコアの長期MA期間
    長期平均線の期間設定

オシレーター系設定

  • RSI平均のRSI期間
    RSI算出に使う期間設定
  • RSI平均の適用価格
    RSI計算に使う価格種別指定
  • CCI平均のCCI期間
    CCI算出に使う期間設定
  • CCI平均の適用価格
    CCI計算に使う価格種別指定
  • Stochastic平均の%K期間
    ストキャス%Kの期間設定
  • Stochastic平均の%D期間
    ストキャス%Dの期間設定
  • Stochastic平均のSlowing(%K平滑化回数)
    %K平滑化回数の設定
  • Stochastic平均の平滑化MA
    ストキャス平滑化方式指定
  • Stochastic平均の価格種別
    ストキャス価格基準の指定

正規化/回帰系設定

  • ATR正規化変化率のATR期間
    ATR正規化用の期間設定
  • 標準偏差正規化(Zスコア)のサンプル窓
    Zスコア算出窓幅設定
  • 参照シンボル回帰残差の参照銘柄
    回帰比較に使う指数銘柄指定。デフォルトはUSDX。銘柄にUSDXがない場合はこの計算手法は活用不可。
  • 参照シンボル回帰残差のサンプル窓
    回帰算出用の窓幅設定

チャート表示設定

  • 結果表示モード
    チャート表示形式の選択
    • 数値付きランキング表示
      スコア付き複数行ランキング表示
    • 通貨順1行表示
      強い順通貨コードの1行表示
  • フォント名
    結果表示テキストのフォント設定
  • フォントサイズ
    結果表示テキストの文字サイズ設定
  • フォント色
    結果表示テキストの文字色設定
  • 配置基準コーナー
    結果表示起点コーナーの設定
  • X方向オフセット
    結果表示の横方向位置調整
  • Y方向オフセット
    結果表示の縦方向位置調整
  • 行間オフセット
    ランキング行間隔の調整

ボタン表示設定

  • フォント名
    ボタン表示テキストのフォント設定
  • フォントサイズ
    ボタン表示テキストの文字サイズ設定
  • 表示テキスト
    ボタン上に表示する文字列設定
  • 文字色
    ボタン文字色の設定
  • 背景色
    ボタン背景色の設定
  • 枠線色
    ボタン枠線色の設定
  • 配置基準コーナー
    ボタン配置起点コーナーの設定
  • X方向オフセット
    ボタンの横方向位置調整
  • Y方向オフセット
    ボタンの縦方向位置調整
  • ボタン幅
    ボタン横幅の設定
  • ボタン高さ
    ボタン縦幅の設定
  • Zオーダー
    ボタン前後表示順位の設定

4. 無料ダウンロード

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5. 更新履歴

  • (2026-03-01) CSCalc ver1.00
    初期バージョンリリース
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